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目次
三世名人 (承応3年)
初代伊藤宗看
(1618〜1694)

2.興隆期 (家元)
(1) 駒競61番


三世名人には二代宗古の娘婿である初代伊藤宗看が承応3年(1654)に37歳で襲位した。

その五年前の慶安2年(1649)に 『象戯作物』 百番を献上し、のちに 『将棋駒競』 として出版されている。

この61番に見られるように、初代宗看の作品は力強い好手が多く、変化にも富んでいる

手余り作も殆どなくなり、現代的な詰将棋の理念を確立した。

初代宗桂から三代宗桂までを草創期とすれば、この初代宗看から興隆期に入ったと言える。