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七世名人(享保13年) 三代伊藤宗看 (1706〜1761) ★龍の押し売り(23手詰) |
5.最盛期(クライマックス) (1) 無双17番 享保の詰将棋最盛期は三代伊藤宗看の登場でクライマックスに達する。 三代宗看が七世名人を継いだのは享保13年(1728)、将棋好きの八代将軍吉宗の時代である。 まだ23歳の若さだったため、図式の献上は就位してから6年後の享保19年(1734)となった。 『将棋無双』 は、別名 「詰むや詰まざるや百番」 とも呼ばれるほどで、心理的な難解性に加え、変化や紛れを含む構想的な作品が多い。 この17番では、ぐいぐいと龍を押し売りする強引な手順に、三代宗看の特徴がよく出ている。 |