手順
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目次
七世名人(享保13年)
三代伊藤宗看
(1706〜1761)


★歩頭馬鋸1号局(79手詰)
5.最盛期(クライマックス)
(4) 無双70番


単純な馬追い趣向のように見えるこの無双70番は、6手目に2九龍と捨てるのが絶妙の伏線手。 これにより、21手目の6五馬から馬鋸でこのと金を取って来て収束に向かうことが出来るのである。

ところで、この馬鋸は、不思議なことに、玉方の歩や香の利きを平気で進んで行く。 この馬を取ると8四桂以下の早詰。 理由が判ればそれまでだが、歩頭の馬鋸は実に豪快な手順である。