手順
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目次
贈名人
伊藤看寿
(1719〜1760)


★裸玉図式1号局(31手詰)
5.最盛期(クライマックス)
(13) 図巧98番


次の98番は 「独王」 とも言われる 「裸玉図式」 の1号局

小原大介の 「飛角作物」 は途中で裸玉になるが、手余り作であった。 本作は初形から王様以外の駒が盤上一枚もなく、11手目からは飛車二枚で横追いする手順もスッキリしている。

ただ、11手目の飛車の打ち場所非限定はよいとして、3手目が2二金でも銀でもよいのは大きなキズだと見る向きもあるが、看寿としては次の99番「煙詰」と対応させる意味で目を瞑ったのであろう。

なお、99番の「煙詰」と100番の「寿」はあまりにも有名なのでここでは省略し、後で述べることにする。