|
贈名人 伊藤看寿 (1719〜1760) ★と金押し趣向「朝霧」(81手詰) |
5.最盛期(クライマックス) (10) 図巧6番 ・・・と言っても、「図巧」は難しい作品ばかりでなく、楽しい趣向作もある。 この6番がその一つ。 22手目までは序奏で、23手目から三段目に歩を並べて行く。9筋まで行って折り返し、並べた歩を成り捨てては金と成桂で押して来る。 単純ではあるが立ちこめた霧が晴れるような気持ちの良い趣向手順である。 それで、後世になって本作に 「朝霧」 という題名がつけられた。 その後、このような手順を 「朝霧趣向」 と呼ばれるようになった。 96番にもこれと好一対の 「歩並べ趣向」 の作品がある。 |