手順
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目次
贈名人
伊藤看寿
(1719〜1760)


★斜め歩連取り1号局(67手詰)
5.最盛期(クライマックス)
(12) 図巧39番


この39番は、斜めに並んだ歩が如何にも趣向手順を思わせる配置。

最初は銀追いでこの階段を上り、9段目のと金を取ってからは龍追いで階段を下って行く。 7三角不成のあとは、角不成の空き王手を繰り返しながら並び歩をハガシにかかる。 一枚取る毎に一歩を使うので持駒の歩の数は変わらない。 最後に成桂を入手してようやく収束に向かう。

このように並んだ駒を空き王手で順番に剥がして行く手順は、現在では「連取り」と呼ばれて趣向パターンの一つとなっているが、本作はその歴史的な1号局である。