中将棋最強の駒といわれる「獅子」には、以下のような特殊規定があります。
なお原則として、直接味方の獅子に利いている駒でなければ「つなぎ駒」にはなれぬが、飛車角のように何目でも進める駒は、敵獅子の背後からでも味方の獅子のつなぎ駒となれる。これを「カゲのつなぎ」という(下図参照)。
(参考図)つなぎ駒とカゲのつなぎ
1三の飛車は後手獅子のつなぎ駒。そして2六の角行は先手獅子のカゲのつなぎ。
敵味方双方の獅子につなぎ駒があり、かつ隣り合わせにもなっていないので、この局面先手後手とも獅子で獅子を取ることはできぬ。